雪が降る前に…

北海道新聞に、不動産買取についての広告を定期的に掲載しています。
そこから頂くお問合せのほとんどが、相続や高齢になってしまったことからの問題です。
先日も、札幌からは遠方の自宅を所有している女性から買い取ってほしいとのご連絡。
ご自宅は、ご主人が亡くなり相続、子供たちはいるものの田舎を出て、それぞれに住宅は購入し生活している。
もう、身体が動かず、雪かきが難しいので施設に入居する…

同じようなご相談が多数寄せられます。

しかし、現実は、相場の中古住宅価格は200万前後、買取、売却するには利益が確保できない。
もし、住宅に不具合等がある時は個人とは違い、事業者である我々は修繕し、対応が必要に…
買取することは難しい…
買取できてもわずか数十万円…

お問合せ頂いた方へ、お伝えすると皆さん、肩を落とします。

しかし、雪が降る前に…
今、多くのお問合せを寄せられる…

仲介で支援できればと思う心はありますが…
片道3時間、往復すると一日が終わる、調査、案内、契約、決済と現地に行くだけでいただく手数料より、経費が上回る…

何とかしなければいけない問題です。

今日の新聞に、住宅ローンの記事がありました。
趣旨は住宅ローンの貸出額がバブル期よりも増加の勢いがあり、警鐘を訴えるものです。
その中に、同様に貸出額が増加しているアメリカとの違い。
それは、資産の増加です。
アメリカは、適切なメンテナンスを行うことで購入時より、資産価値が上昇することが珍しくない。

日本は、何故?資産価値が下がるのか?
人口減少、新築志向、様々な問題が考えられますが、不動産の専門家として、長年ローンを支払い築いてきた不動産が適正に評価される時代を創りたいなと思います。