最終更新日:2026.08.20
札幌で相続した土地の境界がわからないときは?売却前に確認したいポイント

札幌で相続した土地の境界がわからないときは?売却前に確認したいポイント

親や親族から土地を相続したものの、「どこからどこまでが自分の土地なのかわからない」「隣の家との境界がはっきりしない」と困ることがあります。

特に、長年その土地に住んでいなかった場合や、親が管理していた土地を相続した場合、相続人が境界の状況を詳しく把握していないケースは少なくありません。

土地の境界があいまいなままだと、売却時に買主から確認を求められたり、隣地所有者とのトラブルにつながったりすることがあります。

この記事では、札幌で相続した土地の境界がわからないときに確認したいポイントを解説します。

境界がわからない土地は、売却時に問題になることがあります

土地を売却する際、買主は「どこまでが購入する土地なのか」を知る必要があります。

境界がはっきりしていない土地は、売却そのものができないわけではありません。しかし、買主が不安を感じやすく、売却価格や売却期間に影響することがあります。

たとえば、次のようなケースです。

・境界標が見当たらない
・隣地との塀やフェンスの位置がずれている
・隣の建物や屋根、配管などが越境している
・昔の測量図しか残っていない
・土地の一部を近隣の人が通路として使っている
・親同士の口約束で使い方が決まっていた

相続した土地では、相続人本人が経緯を知らないことも多いため、早めに確認しておくことが大切です。

まずは手元の書類を確認しましょう

境界を確認する第一歩は、手元にある不動産関係の書類を探すことです。

確認したい書類には、次のようなものがあります。

・登記済権利証
・登記識別情報通知
・固定資産税の課税明細書
・売買契約書
・重要事項説明書
・測量図
・境界確認書
・公図
・地積測量図

過去に土地を購入したときの書類や、建物を建てたときの資料の中に、境界に関する情報が残っている場合があります。

特に、測量図や境界確認書が見つかれば、過去にどのような確認が行われていたかを把握する手がかりになります。

ただし、古い資料の場合、現在の状況と合っていないこともあります。書類があるから安心と決めつけず、現地の状況と照らし合わせて確認しましょう。

現地で境界標や塀の位置を確認する

書類を確認したら、次に現地を確認します。

境界標とは、土地と土地の境目を示すために設置されている杭や金属標、コンクリート標などのことです。敷地の角や道路との境目、隣地との境目に設置されていることがあります。

ただし、境界標は長い年月の中で見えにくくなったり、工事や除雪などで動いたり、失われたりしている場合があります。

札幌では、冬の積雪や除雪の影響で、境界標が土や雪に埋もれてわかりにくいこともあります。春から秋にかけて確認すると、現地の状況を把握しやすいでしょう。

現地で確認したいポイントは、次のとおりです。

・境界標が残っているか
・塀やフェンスの位置に違和感がないか
・隣の建物や屋根が越境していないか
・自分の土地側に隣地の物が置かれていないか
・道路との境界がはっきりしているか
・排水管や通路の利用状況に問題がないか

境界は、見た目だけでは判断できないこともあります。気になる点があれば、自己判断せず専門家に相談しましょう。

隣地との確認は慎重に進めることが大切です

境界を確認する際、隣地所有者とのやり取りが必要になることがあります。

ただし、突然「ここが境界ではないか」と話を持ちかけると、相手が不安に感じる場合もあります。特に、長年その状態で使われてきた土地では、隣地所有者にも独自の認識があることがあります。

相続人としては初めて知ることでも、近隣の方にとっては昔からの経緯があるかもしれません。

隣地との確認では、感情的な話し合いにならないように注意し、必要に応じて土地家屋調査士などの専門家に入ってもらうと安心です。

越境がある場合は、売却前に整理しましょう

境界を確認する中で、越境が見つかることがあります。

越境とは、建物の一部や塀、屋根、樹木、配管などが、隣の土地にはみ出している状態をいいます。

たとえば、次のようなケースです。

・隣家の屋根や雨どいが相続した土地側に出ている
・自宅の塀が隣地側に入っている
・庭木の枝が隣地に越境している
・古い物置が境界を越えている
・給排水管が隣地を通っている

越境があると、売却時に買主から是正や説明を求められることがあります。すぐに撤去できるものもあれば、隣地所有者との合意書が必要になる場合もあります。

土地を売却する予定がある場合は、越境の有無を早めに確認しておきましょう。

境界が不明な土地は、専門家への相談も検討を

境界がわからない場合や、隣地との認識が異なる場合は、土地家屋調査士への相談を検討しましょう。

土地家屋調査士は、土地や建物の表示に関する登記、測量、境界確認などを扱う専門家です。相続した土地を売却する前に、測量や境界確認が必要かどうか相談することで、後のトラブルを防ぎやすくなります。

また、境界をめぐって意見が食い違う場合には、法務局の筆界特定制度を利用する方法もあります。

ただし、境界の確認には時間がかかることがあります。売却を急ぐ場合でも、境界に不安があると手続きが止まってしまうことがあるため、早めに動くことが大切です。

まとめ|相続した土地は、売却前に境界を確認しましょう

相続した土地の境界がわからない場合は、まず手元の書類と現地の状況を確認しましょう。

境界標、測量図、境界確認書、隣地との関係、越境の有無などを整理しておくことで、売却や活用の判断がしやすくなります。

札幌で相続した土地を売却したい場合、境界の問題が後から見つかると、売却価格やスケジュールに影響することがあります。

「土地の境界がわからない」「隣地との関係が不安」「売却前に確認しておきたい」という方は、早めにご相談ください。不動産の状況を確認しながら、必要な手続きや専門家との連携を含めて進め方を整理いたします。